| 分類 | 予想変動幅 | 意味 |
|---|---|---|
| 高変動 | ±6.00% 以上 | 過去の決算翌日に大きく動いてきた銘柄です。上下どちらに動くかは分かりません。 |
| 中変動 | ±3.00〜5.99% | 日経225銘柄としては標準的な反応の大きさです。 |
| 低変動 | ±3.00% 未満 | 過去の決算翌日はあまり動いてこなかった銘柄です。 |
| 指標 | 実測 | 目標・意味 |
|---|---|---|
| 予報帯(約50%)の的中率 | 50.2% | 目標50%。帯は「約半分がこの範囲に収まる」設計なので、50%に近いほど較正が正しい(高いほど良い指標ではありません)。 |
| 広い帯(約80%)の的中率 | 81.0% | 目標80%。こちらもほぼ設計どおりです。 |
| 平均絶対誤差 | 3.06% | 予想変動幅と実測変動幅の平均的なズレ。実測の平均変動幅は4.59%です。 |
| 予報値と実測の相関 | +0.357 | 変動の大きさには明確な関係があります(方向の相関は -0.018=関係なし)。 |
各銘柄について、TDnetに提出された過去の「決算短信」の提出日を発表日とし、その翌営業日の終値騰落率を集計しています。予想変動幅は、その騰落率の絶対値の平均です。たとえば過去に +5%, -3%, +7%, -1% と動いた銘柄なら、変動幅は 5, 3, 7, 1 の平均で ±4.00% と表示します。符号(上がったか下がったか)は使っていません。
予想変動幅の周辺に示す範囲で、実測が約50%の確率でこの中に収まるように較正してあります。当初は過去実績の四分位範囲をそのまま帯にしていましたが、実測すると的中率が30.6%しかありませんでした。「過去の分布の中央50%」は「次の1回が落ちる範囲」ではないためです。そこで実測と予報の比の分布から倍率を求め直し、前半のデータで較正して後半で検証したところ、50%帯が50.3%、80%帯が82.6%と目標どおりになりました。的中率は高いほど良いのではなく、50%に近いほど較正が正しいという指標です。
フェーズ2で、過去の反応の一貫性・決算前の株価位置・同業種の先行反応・サンプル数の4項目から方向を予測するスコアを作り、日経225全銘柄・過去2年・1,864回の決算で検証しました。結果、スコアの高さと翌日騰落率の相関は -0.018(標準誤差0.023)で、統計的な関係は確認できませんでした。重みの配分を8通り試しても相関は最大0.036で、すべて誤差の範囲でした。方向は当てられないと判断し、予測の提示自体をやめました。表の「方向(参考)」欄は過去の勝敗数の記録であり、予報ではありません。
一方で、過去に大きく動いた銘柄は今回も大きく動くという関係は明確に確認できました(相関 +0.36)。過去の変動幅が小さい方から3分の1のグループは今回も平均3.09%の動きにとどまり、大きい方から3分の1のグループは平均6.18%と、およそ2倍の差がつきました。予想変動幅はこの関係にもとづいています。
集計対象は株価の動きだけで、決算の中身は一切評価していません。増益か減益か、市場予想に対して上振れたか下振れたかは反映されていません。過去に小さくしか動かなかった銘柄でも、今回の内容が想定外であれば大きく動きます。予想変動幅は保証ではなく、過去の傾向から見た目安です。実測では約半数が予報帯から外れます。
過去の決算回数が3回未満の銘柄には予報を出していません。四分位や平均が意味を持たないためです。回数が少ない銘柄は薄字で表示しています。検証では、サンプル数が3〜4回でも8回以上でも予報帯の的中率はほぼ同じ(49.1% / 47.0%)でしたが、予報値そのものの誤差は回数が多いほど小さくなります(MAE 2.98% / 2.40%)。
日本企業の決算発表は大引け後(15時以降)が主流ですが、場中に発表する企業もあります。場中発表の銘柄は当日のうちに株価が反応し始めるため、「翌営業日の変動幅」はその反応の一部しか捉えません。表の「発表時刻」欄で確認できます。
TDnetには「決算発表予定日」という開示区分が存在しないため、発表予定は前年同期(364日前=曜日が一致する日)に決算を発表した銘柄からの推定です。実データで検証したところ的中率は約59%で、4割程度は外れます。確度の高い情報として扱わないでください。確定情報は上の「決算発表済み」のみです。